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2009年1月28日 (水)

Mozart Sonata Kochel No.284 第1楽章アナリーゼ

楽曲構成
○主D dur 4分の4拍子 Allegro (速く)

【呈示部】(1~51小節、繰り返し)
<第1テーマa>(1~3小節)オクターブユニゾンモチーフ
<経過句1>(4~8小節)Ⅴ度オクターブのオルゲルプンクトを伴う
<第1テーマb>(9~12小節)Ⅰのオルゲルプンクトを伴う
<経過句2>(13~20小節)
<第2テーマ>○属A dur (22~29小節)モチーフ2回繰り返し(2回目はヴァリエーション)
<経過句3>(30~43小節)3つのモチーフ(30~33,34~37,38~43小節)
<コデッタ>(44~51小節)

∥:呈示部繰り返し:∥

【展開部】(52~71小節)
(52~59小節)右手 :17小節からの16分モチーフ逆ヴァージョン+左手 :第1テーマbのモチーフ短縮形( ?)による展開
転調の流れ[a moll→e moll→h moll]
(60~71小節)これまでに出て来ていない新しいモチーフ+16分アルベルティバスによる展開
[h moll→fis moll→e moll→d moll]

【再現部】(72~127小節) ○主D dur
第2テーマまで呈示部と同じ(第2テーマは通常通り主調のまま)
第2テーマの97~98小節…呈示部では1小節だったのが2小節に拡大してオクターブ上でテーマ2回目繰り返し
経過句3…105小節でオクターブ下がって呈示部と同じ位置へ(D durのまま)
108小節…オクターブ上がって呈示部と比べて少し変形
<コーダ>(116~127小節)
118~121小節…呈示部には無い部分
118~119小節…コデッタ終止(呈示部コデッタ46~49小節)の短縮形
120~121小節…116~117小節のヴァリエーション
122~125小節…118~119小節の拡大(=呈示部のコデッタの終止と同じ)
→小終止(118~119)と大終止(122~125)を2つ重ねることによって、
コーダ(曲の終わり)の終止を強調

それぞれのセクションの特徴、対比

<第1テーマa>元気で明るいイメージ
<第1テーマb>明るいがaより滑らかなテーマ。pの対比を上手く使っている
<第2テーマ>第1テーマに比べて優美でやさしいテーマ。p
<コデッタ>直前の経過句3、3つ目のモチーフの鋭い付点リズムをそのままリズムモチーフとして使用。fからいったんpに落して、再びfでアルベルティバスを伴った終止形。
<経過句>
☆経過句3の最初のモチーフ(30~33)は右手16分の伴奏形と左手オクターブの使用という点で通じるところがある。(経過句1の短縮形ともとれる)
☆経過句3の2番目のモチーフ(34~37)の8分伴奏形は第2テーマの伴奏形と共通。
経過句3、3つ目のモチーフ(38~43)はコデッタへ向かうための準備。
3小節単位のⅠ→Ⅳ→Ⅴのモチーフを2回繰り返す。

【展開部】
(52~59小節)16分の細かい伴奏を伴い、左手は低音、高音で転調をしながらモチーフのかけ合い。
(60~71小節)アルベルティバスを供なった2小節単位の上下モチーフを2度づつ反復進行(同じ形を保ったまま繰り返す)で下行。
66小節からは再現部に向かうための経過。

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コメント

Leonard Ratnerの研究を参照すれば、この曲のサウンドとソナタ形式の関係をより深く理解できますよ。

投稿: | 2010年12月 8日 (水) 21時16分

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